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授業をひらき 校内研究会をひらき 学校を基盤に立ち上がる授業研究会
〜ボトムアップ型授業研究会・研究支援プロジェクトによる実証的研究事例〜
山梨県教育研究所カリキュラム開発研究委員会
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1.はじめに
教師の授業指導の改善やカリキュラム開発能力の育成などを含めていわゆる教師の力量形成が昨今求められている。日本の学校教育の中で「校内研究会」や「授業研究会」が果たしてきた役割は非常に大きいと考えられるが、「総合的な学習の時間」の導入、指導法の改善と工夫、そして教師に求められる力としての「カリキュラム開発能力」の育成など今の校内研究会に求められるものは、多様で複雑である。 このような中で従来だけの授業研究会の在り方や授業研究の手法以外にも新たな考え方や方法を工夫して補完していく必要があるのではないか。
山梨県教育研究所カリキュラム開発研究委員会(以下、本研究委員会)は、「カリキュラムを創る」をキーワードに研究を立ち上げ、2年間の基礎研究の後、平成13年度より授業研究に着手した。
本稿では、次の点について実証的研究事例として経過を中心に報告する。
@ボトムアップ型授業研究会(平成13年度)研究支援プロジェクト(平成14年度)とは、どういった取り組みなのか。
A本研究委員会で提起する授業研究の具体的な方法はどのようなものなのか。
2.学校から立ち上がるボトムアップ型授業研究会(平成13年度)の特徴
従来、「授業をひらき、研究会をひらく」視点から取り組まれてきたものとして「公開授業研究会」が挙げられる。指定校制度によって研究知見をできるだけ大勢に提供していくことが目的とされ、多くの成果を挙げてきた。しかし、「トップダウン型」による実施校の決定となることが多く、学校からの主体的な意志決定に課題を残していると考えられる。また、「授業を見合う」視点についても、学校現場の多忙化が進み、日常的に校内で授業を見合う機会が持ちにくくなっている中で、校内研究会における授業提供者も「順送り」など形で決まってしまうことも珍しくない。公開研究会も校内研究会も、教師や学校が「授業をひらき校内研究会をひらく」ことが現状では、困難な状況である。
また、授業研究の手法についても「座学討議型」が中心であるため、参加者相互のコミュニケーションシップの発揮が難しく、活性化が望まれるところである。
このような現状把握に基づき、本研究委員会では「ささやかに日常の授業と校内研究会をひらき 提起する授業研究の手法を軸に校内研究会を活性化していくことが、教師のカリキュラム開発能力の育成につながる」と仮定し、実証的研究に取り組むこととなった。
このボトムアップ型授業研究会とは「学校を基盤に立ち上がる授業研究会」と規定し、従来の校内研
究会との比較を図Tに示してみた。
| 従来型 | 提起型 | |
| 時間配分 | 指導案作成重視 | 授業研究会重視 |
| 助言者の位置 | 指導型助言者 | 知見提供型参加者 |
| 研究会運営 | 形式と内容重視 | 内容重視 |
| 参加意識 | 賞賛賛美型 | 問題提起型 |
| 参加形式 | 座学視聴型 | 活動体験型 |
| 授業者としての教師 | 指導者 | 実践的研究者 |
| 外部共同研究者有無 | なし | あり(主に研究者) |
| 開放度合い | 低い | 高い |
図T 従来型の校内研究会との比較
これは、もちろん対峙して考えるものではなく、相互に補完し合って実態や状況に応じて柔軟に設計することが望ましい。以下、具体的な特徴点を述べる。
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